理性のブレーキとは?「暴走」と「理性」の違いと欲が振り切れるときのブレーキ
「理性のブレーキ」とは、SM診断が性癖を表すのに使う軸のひとつで、「暴走」と「理性」のどちらに傾きやすいかを表します。
この軸が表すもの
欲に火がついたとき、理性のブレーキがどれくらい効くかを表す軸です。この軸だけは内の顔の質問でのみ測ります。質問そのものは「小さな失敗を何度も思い返すか、気持ちの切り替えが早いか」といった、心の中での気持ちの揺れやすさをたずねるもの。気持ちの波が大きい人は欲も振り切れやすく、波が穏やかな人はブレーキが効きやすい――と読み替えています。どちらが良い悪いではなく、自分のブレーキの癖を知っておくための目安です。
V暴走
スイッチが入ると、欲が振り切れやすい傾向です。「あと一回」「もう少し強く」が止まらなくなり、気づけば予定の倍の時間が過ぎているタイプ。そのぶん、体験の濃さは人一倍かもしれません。だからこそ、セーフワードと終わりの合図は「振り切れた自分でも言えるもの」に。叩く回数や縛る時間の上限を先に決め、タイマーをかけておくのもプロの手です。相手と事前に決めておけば、安心して振り切れます。
こんな場面で出やすい
- 盛り上がると、時間の感覚がなくなる
- あとから痕を見て「やりすぎた?」と思い返すことがある
- 「もっと」と言いたく(言わせたく)なって止まらない
- 妄想が止まらなくなる夜がある
- 小さなひと言で、一気にスイッチが入る
K理性
欲に火がついても、理性のブレーキが効きやすい傾向です。縛っていても縛られていても、どこか冷静な自分が指先の色や呼吸の速さ、時計の針を見ているタイプ。相手の様子や時間の配分に気づけるので、安心して預けてもらえます。一方で、ブレーキが効きすぎて、自分の欲を後回しにしがちな面も。信頼できる相手となら、たまには外してみてもいいかもしれません。
こんな場面で出やすい
- 盛り上がっていても、時計はちゃんと見ている
- 縄の下の指先の色の変化に、すぐ気づく
- 終わったら、すっと気持ちを切り替えられる
- 自分の欲は、つい後回しにしがち
- 「今日はここまで」を言えるほうだ
Big Five との関係
この軸の質問は、Big Five の「情緒の安定性」の因子(揺れやすい側から名づけられることもあります)に近い考え方を参考にしています。気持ちの揺れやすさを「理性のブレーキ」に読み替えるのは SM診断の遊びで、何かを判定するものではありません。
SM診断での測り方
理性のブレーキだけは、内の顔のための質問のうち 8 問でのみ測ります。人前でのふるまいではなく、小さな失敗をあとから思い返すか、気持ちの切り替えが早いか、といった自分の中での気持ちの動きをたずねるためです。その揺れやすさを、欲に火がついたときのブレーキの効き方として読み替えています。外の顔の結果には出てきません。
結果は、ポスターに描いた悪魔のまわりの淡い光で表します。K(理性)は静かな輪、V(暴走)はゆらぐ光です。表示用のコードでは、内の顔のコードの後ろに「・V」「・K」と添えます。
「境界」とは
理性のブレーキで、どちらの極に寄っているかの確からしさが 75% に届かない人は、無理に決めずに「境界」と表示します。性格の得点は真ん中あたりに人が多く集まるので、境界になるのは自然なことです。「暴走」の面と「理性」の面を、相手や気分によって切り替えられる、いわば「スイッチ」タイプだと考えることもできます。