S/Mとは?「攻め(S)」と「受け(M)」の違いと自分がSかMかの見分け方
「S/M」とは、SM診断が性癖を表すのに使う軸のひとつで、「攻め(S)」と「受け(M)」のどちらに傾きやすいかを表します。
この軸が表すもの
命令する側か、ひざまずく側か。SM診断のいちばん大きな分かれ目です。といっても、ここで答えてもらう質問は「人と過ごして元気になるか、ひとりの時間で回復するか」というふつうの性格の質問。外で充電する人は場を回して主導権を握りがちなので S、内で充電する人は流れを相手に預けるのが心地よくなりがちなので M――と読み替えています。科学的な裏づけのある話ではなく、エンタメとしての読み替えです。どちらが上ということもありません。手綱を握る人と、手綱を預ける人。そろって初めてプレイになります。
S攻め(S)
主導権を握り、相手の反応を引き出すことに燃えやすい傾向です。両手首を頭の上でまとめて押さえる、目隠しをして耳元で「誰が動いていいって言った?」と囁く、低い声ひとつで相手を床にひざまずかせる――そういう瞬間に血が騒ぐタイプ。相手が困った顔で「お願いします」を言わされるのを、ゆっくり眺めていたい。ただ、いい S ほど相手をよく見ています。セーフワードと、赤・黄・緑の信号を始める前に決め、縄や手錠は外し方まで確かめておく。それが粋な攻めの条件です。
こんな場面で出やすい
- 「膝をついて」と言うときの声の低さには自信がある
- 目隠しをされた相手が、次の一手を待って震えるのを眺めたい
- 「誰が動いていいって言った?」は一度言ってみたいセリフ
- 手錠は、使う前に鍵の置き場所まで決めておく派
- セーフワードと信号は、始める前にきっちり決める
M受け(M)
主導権を相手に預け、委ねることそのものに燃えやすい傾向です。首輪をつけられる、手首を縛られる、「待て」と言われたまま動けない、恥ずかしいお願いを自分の口で言わされる――そんな時間に、頭の中のスイッチがかちりと切り替わるタイプ。決めてもらうほど、命令されるほど、肩の力が抜けていきます。受け身に見えて、「どこまで預けるか」を選んでいるのは自分。赤と言えば全部止まる、と分かっているから深く沈めるのが、M の強さです。
こんな場面で出やすい
- 首輪がかちりと閉まる音を想像すると、息が浅くなる
- 「待て」と言われたら、何分でも待てる気がする
- 手首を縛られて、自分では何も選べない状態に憧れる
- 「お願いします」を言わされるのが、たまらない
- 赤と言えば止まると分かっているから、全部預けられる
Big Five との関係
この軸の質問が測っているのは、心理学で広く使われる Big Five(5因子モデル)の「外向性」に近い傾向です。それを S/M に結びつけているのは SM診断の遊びで、「外向的な人は S」という研究があるわけではありません。質問や区切り方も独自のものです。
SM診断での測り方
質問そのものは、ふつうの性格の質問です。外の顔では、S/Mに読み替える質問 16 問の候補の中から、それまでの答えに合わせて 6〜10 問を選んで出します(適応型テスト)。推定の誤差が十分に小さくなった時点で、この軸の質問は終わります。
内の顔では、ひとりのときの感じ方や、あとから残る気持ち、頭の中で考えていることをたずねる 3 問で、S/Mをもう一度測ります。外の顔と内の顔を同じ軸の上に置くので、人前のキャラとひとりのときの欲がどれだけずれたかを比べられます。
「境界」とは
S/Mで、どちらの極に寄っているかの確からしさが 75% に届かない人は、無理に決めずに「境界」と表示します。性格の得点は真ん中あたりに人が多く集まるので、境界になるのは自然なことです。「攻め(S)」の面と「受け(M)」の面を、相手や気分によって切り替えられる、いわば「スイッチ」タイプだと考えることもできます。
この軸で分かれるタイプ
S攻め(S)
貞操管理官 ― 扉の番をするメフィストフェレス SALG
貞操帯の鍵をポケットに入れ、絶頂のタイミングを何週間も先まで握っている人。催眠支配者 ― メフィストフェレスの眼差し SALW
耳元の囁きとトリガーワードで、相手の頭の中を少しずつ書き換えていく人。溺愛飼い主 ― レディ・リリス SAHG
しつけもご褒美もお仕置きも、ありったけの愛情でペットに注ぎこむ人。寸止め地獄の主 ― 夢魔インキュバス SAHW
イキそうでイけない寸止めを何十回も、とびきりの笑顔で差し出す人。吊り縄師 ― 人を担ぐ魔物 SDLG
高手小手から吊りまで、縄で相手を作品に仕立てる職人。蝋燭責めの主 ― 炎の空のサタン SDHG
低温蝋燭を一滴ずつ垂らし、熱と甘い言葉で相手を溶かす人。ケダモノ ― ギガス写本の悪魔 SDLW
事前合意の襲われごっこで、追いかけ、捕まえ、押さえつける本能むき出しの捕食者。くすぐり拷問官 ― 空飛ぶメフィストフェレス SDHW
相手を拘束し、羽根と指先で容赦なく笑い死にさせる甘いドS。
M受け(M)
完全服従奴隷 ― 祈祷書を捧げる悪魔 MALG
24時間の主従契約に身を預け、所有されることそのものに溶けていく人。屈辱フルコース ― 堕天使 MALW
罵られ、笑われ、恥ずかしい命令をされるほど、顔を真っ赤にしてとろける人。ペット志願 ― ひざまずくレイミア MAHG
首輪をつけてもらい、おすわりとご褒美の毎日で「飼われる」幸せに浸りたい人。露出願望 ― 魔法の円の魔女 MAHW
たくさんの視線を浴びる妄想と、合意した人の前でだけ見せるギリギリの姿に溶ける人。宙吊り志願 ― 柱にすがる魔物 MDLG
縄で縛られ、吊られ、動けない時間にとろけていく人。足元の信者 ― 足もとにひれ伏す女 MDHG
足元にひざまずき、靴を磨き、足を崇めることに酔う人。鞭痕コレクター ― 縛られた赤い魔物 MDLW
乗馬鞭やパドルの痕を、肌に刻まれた勲章として集める人。スパンキング中毒ブラット ― 片足で踊る魔物 MDHW
わざと逆らい、挑発し、お尻を叩かれるお仕置きを引き出す天才。